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助詞(後置詞)と格

  • 初版:2013年09月29日
  • 更新:2017年01月22日

助詞とは,いわゆる後置詞である.英語の前置詞,日本語の助詞と同様の働きをし,名詞の文中における役割を示す.名詞に対しては接尾辞の様に接続させて書き,その他の品詞の後ろにつく際は離すのが正式な書き方である.名詞句や名詞相当の節を修飾する際は,その句や節の最後の単語が名詞なら助詞は分かち書きせずそのままつける.一方,最後の単語が記述詞や動詞なら,助詞はスペースを空けて分かち書きする.いずれにしても,修飾語がつく場合は基本的に助詞は最後につく.

下表において,カッコでくくられている母音は,接続する名詞が子音で終わった場合にのみ現れる.

表記 対応する日本語助詞
(厳密には意味が異なる場合がある)
主格 -(e)f は,が
所有属格 -(i)s の(所有)
記述属格 -(i)n の(同格,部分,形容詞的用法)
対格 -u
与格 -ni に,へ(目的地),(時間,場所)まで
呼格 -a よ(呼びかけ)
奪格 -hur (人,物)から
出格 -ur (場所,時間)から
処格 -ra (場所,時間)で
向格 -nir の方向へ
経由格 -di (場所)を通って,(期間)を通じて
具格 -du (手段)で
駆動格 -tim (人,物,事)の目的で,(人,物,事)が原因で
使役格 -ior (人)によって
視点格 -(o)t (人)にとって

これらの内,特に主格,対格の2つは主要格と呼ばれる.

呼格による格標示の上書き

呼格は他の格を上書きしてしまう.要するに日本語の「~よ」と使い方は同じである.また,文頭に持ってくることが多い.文頭に呼格が現れた場合,その直後には読点を打つ.

例文/訳文 着目すべき点
Pabria, kuu mare. | 人々よ,これを見よ. 元の文”Pabrif kuu mare”の主格助詞が呼格に上書きされて消えている.
Ref kuvera fuk dirin ur fuk badon ni mirafe. | 私はここで赤い列車から青い列車に乗り換える. 出格の-urが記述詞の後ろにあるため,離して書く.
Ref 2s u reeke. | ふたり目が好みだ. 2sの後にはfom(人)が省略されている.この場合は対格のuは離して書く.

発音上の注意点

いくつかの代名詞は,格変化した際に綴りと一致しない特殊発音となる.アクセント位置が通常と異なるものもあるので,注意が必要である.

表記 発音
reu /rU/
rea /rA/
meu /mU/
mea /mA/
narau /narU/
naraa /narawA/

新出単語

品詞 単語 音素 発音 意味
名詞 pabri /pAbri/ パーブリ 人々
動詞 mare /mAre/ マーレ 見る
名詞 fuk /fUk/ フーク 列車
記述詞 dirin /dIrin/ ディーリン 赤い,赤く
記述詞 badon /bAdon/ バードン 青い,青く
動詞 afe /Afe/ アーフェ 乗り換えさせる
動詞 reeke /rewEke/ レウェーケ 好む