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「新世界より -下-」読了

【新世界より下:貴志祐介】読み終わったの自体は結構前だけど,読み終わった.思いっきりネタバレするのでいきなり格納.

バケネズミとの全面戦争の話,そして恐れられてた悪鬼が登場する話.なぜネズミにあんなにも知性を与えたのか?というのは,途中何度も出てきた話だけど,その実態がついに明かされる巻.結局バケネズミは,「ネズミに知性を与えた存在」ではなく,「人類を同類と認識できなくなるほど品種改良して,ネズミの様にしたもの」だった.恐ろしい話だ… この世界ではESP能力によって品種改良が出来るので,超能力者側は好き勝手に品種改良できる.家畜人ヤプーを思い出す品種改良だね.

切り札の悪鬼が1人しかいない状態で開戦するのは危険な気もするけど,人間は男女が居ないと増えないので,スクィーラとしては開戦やむなしである.戦略目標は「超能力者の子供の入手」だったはずなので,目標を達成できた時点で撤退されてたら,人間側は詰んでたかもしれないね.十分離れた場所に巣を作って,悪鬼を歩哨に出しておけば人間側に勝ち目はないし,そこで子供の戦力化を待ったほうが良かった.

それと,この話で東京が登場した意義って何だろう,というのは気になった.地下が舞台なら,スクィーラ側は地下洞窟そのものを崩落させるか,そもそも早季たちを無視すれば勝てたんじゃ… とは思う.とはいえ,もし本当に大量破壊兵器の遺産が残っていたとしたら,それを手に入れられた時点で負け決定なので,追わざるを得ないというのはあるのかも.それに,大多数の人間はバケネズミを信頼していない.だから,奇狼丸を信頼して腹を割って話すには,この状況を作る必要があったんだろうな.

非常に面白い話だった.おすすめ!


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